早川正士の地震予知 2015 6月 小笠原沖地震を見事に的中!?
電気通信大学の早川正士教授が、5月30日夜に発生した小笠原沖地震
の兆候を的中させていた。6月4日までに「相模湾から伊豆諸島、小笠原
諸島にかけての海底でM5・5前後、最大震度5弱の兆候が現れている」
と予測していたのだ!
今回の小笠原沖地震はM8.5という巨大地震となり、「異常震域」と
呼ばれる強い揺れが遠い地域にまで伝わる広範囲の有感地震となった。
巨大地震特有のゆっくりとした横揺れが長い間続き、東日本大震災を
思い起こさせる気持ちの悪い横揺れだった。
早川正士教授は、2015年5月25日の埼玉北部を震源とする震度5の地震も
予測していた。
地震予知では東大の村井氏も注目されているが、村井氏は測量分析を
ベースにしているのに対して、早川氏は電磁波に着目した地震予知を
提唱している。
早川正士教授らによる地震予知を簡単に説明すると、地震の前兆現象と
して起きる地殻のひび割れに注目し、このひびによって発生する電磁波
が上空の電離層を乱れさせ、電磁波の伝搬異常が起こるというもので
ある。
早川氏はこうした理論によって、地震の発生場所や大まかな地域を予測
している。素人からみてもこの考え方はわかりやすくなるほどと思わせる
ものである。
つい先日、今回の小笠原沖地震が起きる直前に東京湾でシャチが出現する
ことが起きていた。これは早川理論の電磁波とは少し原理は違うものの
シャチが海底から伝わってくる磁力を事前に察知して東京湾に現われた
と考えられている。
シャチの電磁波センサーは、人間が作った研究用のセンサーよりはるかに
優れたセンサーを持っているとされ、小笠原沖の太平洋プレート内部で
発生した磁力を察知していた可能性があり、かなり注目に値する。
過去に起きたM8級の三陸地震でもイワシの豊漁が地震直前に記録され、
早川氏の電磁波理論にも共通する磁力の力が地震予知にとって大きな
参考材料となっているように思う。
ただ早川氏の地震予知には賛否両論があり、全ての地震を的中させる
ことは現段階では不可能と思われるが、かなりの精度で的中させている
ことも事実なので、今後地震予知において早川教授の発言には注目
していく必要があると思います。