福留のトリックプレーは神の領域

福留のトリックプレーで阪神は同点あるいは逆転のピンチを防いだ。
メジャー帰りでさんざん叩かれ、批判の的になっていた福留孝介が
昨年後半あたりからいい感覚を取り戻しつつある。

昨年は、開幕早々に西岡とぶつかり骨折を隠しながらの出場で大不振
を極めたが、今年は体調万全でほぼ全盛期に近い活躍をみせている。

4月1日のトリックプレーは奇しくもエイプリルフールとも重なり、文字通り
ヤクルト荒木を騙すプレーとなった。

このトリックプレーが成立したのはいくつかの要因が重なって成功したと
思う。
まず、福留が抜群の守備力を持っているということだ。加えてプレーに
忠実で献身的で紳士的なところである。

なぜなら、このような能力のある福留が変な動きをするはずがないと
相手の選手は思うからである。ましてやヤクルトの荒木は経験の少ない
若い選手。福留の動きを信じてしまうのも無理はない。

次に、福留は演技が神がかっていること。打球がフェンスに届くギリギリまで
前を向いている。しかも一旦フェンスに達すれば軽快なグラブさばきと素早い
上本への返球で完璧な動きをこなしている。

さらに上本も福留からの難しいワンバウンド送球を捕球し、ステップなしで
梅野へダイレクト送球している。

さらに梅野はあたかも送球がきていない振りをして、ヤクルト荒木を油断させ
本塁のクロスプレーを回避させようとしている動きが感じられる。送球が来て
慌てた荒木が急いでホームを回りこんで手でホームをタッチしようとしたが
時すでに遅し。あれでは梅野をタックルする気も起きないのである。

福留は落合中日時代に全盛期の活躍をし、勝つ味を知っている。
西岡とともに若手のいいお手本になっており、特に大和などは出身も
鹿児島で同じということもあり生きたお手本ということですごく勉強に
なっているだろう。

やはり優勝するためには、ベテランと若手がともに活躍し、経験ある
選手が精神的支柱にならないといけないので、今の阪神は戦力の
バランスからいっても十分優勝できるに値する力が備わっていると思う。



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