総合支援資金貸付の具体的な審査内容とは
総合支援資金という制度は、生活に困窮し一定の条件を満たせば
無利子あるいは低い金利(1.5%)でお金が融資してもらえる制度
です。
この制度を東日本大震災のときに利用したことがあるので、希望
している人にとって少しでも参考になればと思います。
きっかけの経緯としては、ハローワークにまず相談して条件に
合致しているか確認してもらいました。まず、住宅手当という
制度を紹介してもらい、民間の賃貸住宅の家賃分を全額立て替え
てもらう制度を利用しました。この住宅手当の審査を受けて通過
しなければ総合支援資金の貸付申請はできないことになっています。
住宅手当の審査はなんとか通過し、不動産仲介会社へ直接最大
半年間にわたって毎月振り込まれるようになります。これは
あくまでハローワークの職業相談を定期的に受けて基本的に
仕事を探さないと給付されません。そして、就職が決定すれば
給付は止められることになっています。
その後、総合支援資金という制度があることを知り、運営して
いる社会福祉協議会へ給付の相談に行きました。その当時は、
申請者も多く、何時間も待たされた記憶があります。
申請した際の面接では、預貯金や就職状況、お金の借り入れ状況
などを聞かれました。震災直後ということもあり、親身に相談に
乗ってもらい何とか審査は通ることができました。
申請書には、毎月の家計収支状況を事細かく記載しなければならず
かなりプライベートなことまで突っ込まれます。また、多少の
負債もありましたので心配はしていましたが、ある程度の借金は
織り込み済みのような印象を受けました。
申請が通り、月々に分けて銀行振込という形で振り込まれ、私の
場合は13万の生活費が認められました。
しかし、この給付はあくまで融資という形ですので将来にわたって
返済していかなければいけません。
あくまでハローワークでの職業相談と就職活動が前提なので単に
借金の借り換えなどで利用することはできません。また就職が決定
すれば振込は止まります。
貸付条件さえクリアーすれば審査は通りますが、簡単な審査では
ないことは肝に銘じておきましょう。